【プレスリリース】巨大原始星の周りにアルミニウムを含む分子を発見—惑星材料の起源の理解へ

プレスリリース
橘 省吾(宇宙惑星科学機構 教授/JAXA宇宙科学研究所 特任教授)

東京大学・JAXAの橘省吾教授、東京大学の上塚貴史特任助教、国立天文台・総合研究大学院大学の廣田朋也助教、理化学研究所の坂井南美主任研究員らの研究グループは、オリオン大星雲の中の巨大原始星「オリオンKL電波源I」から回転しながら吹き出すガスの流れ(アウトフロー)の根元付近に一酸化アルミニウム分子が存在することを、アルマ望遠鏡の観測データから明らかにしました。一酸化アルミニウム分子は年老いた恒星から吹き出すガスにしか観測されていませんでした。

本研究では、巨大原始星にその分子を発見し、その空間分布まで初めて明らかにしました。一酸化アルミニウム分子がアウトフローの根元付近にだけ観測されるという事実は、揮発性の低い一酸化アルミニウム分子がアウトフローの中で固体微粒子(ダスト)に変わっていることを示唆します。アルミニウムを主成分とする鉱物は、太陽系最古の固体物質中に豊富に存在しますが、その形成環境は充分に理解されていません。本研究の結果をきっかけに今後原始星周囲での金属を含む分子の分布を明らかにすることで、太陽系最初期に惑星の材料となった鉱物がどのようにつくられたのかを理解することに繋がると期待されます。

詳細については、以下をご参照ください。

図. オリオンKL電波源I(図の中心)周囲の一酸化アルミニウム分子の輝線放射(497 GHz)の分布。中心天体位置から図の左上、右下へと羽を広げた蝶のように分子が分布する。楕円状の等高線はダストが放つ連続波(497 GHz)の分布を示し、横から見た原始星円盤の存在を示す。アウトフローは図の左上と右下方向に広範囲に広がっている。図左下の白丸は干渉計の合成ビームサイズを表す。

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吉岡和夫講師が平成31年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞

吉岡 和夫講師が平成31年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞しました!

業績名:極端紫外分光による木星内部磁気圏の観測的研究

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/04/__icsFiles/afieldfile/2019/04/09/1415044_2.pdf

 

 

 

 

 

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木曽観測所による地球接近小惑星2019 FAの発見

画像提供: 東京大学木曽観測所

東京大学木曽観測所は新装置トモエゴゼンを用いて地球接近小惑星の発見に成功しました。その後、国内外の望遠鏡により追跡観測が実施された結果、国際天文学連合より「2019 FA」の仮符号が与えられました。この小惑星は直径8メートル程度と小さく、地球から月までの約半分の距離を通過したと推定されます。

http://www.mtk.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/kisohp/NEWS/2019FA/2019FA.html

 

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杉田教授の論文がScienceに掲載されました

Ryugu is a C-type asteroid – rich in carbon – about 900m wide. © 2019 Seiji Sugita et al., Science

杉田教授の論文がScienceに掲載されました!

[Press release] Hayabusa2 probes asteroid for secrets

小惑星探査機「はやぶさ2」観測成果論文のScience誌掲載について

http://www.jaxa.jp/press/2019/03/20190320a_j.html

 

 

 

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笠原慧准教授が2018年度宇宙科学奨励賞を受賞

笠原慧准教授が、2018年度宇宙科学奨励賞を受賞しました!

業績の題目:ERG衛星の観測による波動粒子相互作用の実証と脈動オーロラの機序解明

http://www.spss.or.jp/support/award_h30.html

 

 

 

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当機構のオーロラ電子計測器を搭載したロケットが打ち上げに成功

 

2019年1月13日、米国の観測ロケットRockSat-XN がノルウェーのアンドーヤ・スペースセンターから打ち上げられました!

観測ロケットRockSat-XNには、宇宙空間から地球大気に降り込む高エネルギー電子とオーロラ・周辺磁場変動の観測を行う日本のPARM計画(Pulsating AuroRa and Microbursts)の観測機器群が搭載されています。この計画には笠原慧准教授(理学系研究科)のグループが参加し、大学院学生の製作した電子計測器が搭載されました。

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天野孝伸准教授がAAPPS-DPP Young Researcher Awardを受賞

 

2018-12-18 天野孝伸准教授が、AAPPS-DPP Young Researcher Awardを受賞しました。

 

授賞理由:「宇宙プラズマ中の無衝突衝撃波における電子加速の理論および数値シミュレーション研究」

本研究では高マッハ数の衝撃波中で期待される電子サーフィン加速機構の多次元性に関する数値シミュレーションや理論解析を行い、電子加速に臨界マッハ数が存在することを明らかにしました。これにより太陽圏内の衝撃波と天体衝撃波の違いを統一的に説明することに成功しました。

 

Association of Asia Pacific Physical Societies, Division of Plasma Physics (AAPPS-DPP)

Young Researcher Award Winners

 

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笠原慧准教授の論文が2018年のNature Editors’ choiceに選ばれました

笠原慧准教授の論文が2018年のNature Editor’s choiceに選ばれました!

https://www.nature.com/articles/d41586-018-07686-2

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