NEWS DETAILS >

Update: 2022年10月22日

Catgory: News

Author: utops

共同プレスリリース
橘 省吾教授、稲田 栞里(地球惑星環境学科4年)、吉田 英人特任専門職員

小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウのサンプルはミッションの成功基準 0.1グラムを大きく上回る、およそ5グラムでした。東京大学大学院理学系研究科の橘教授ら「はやぶさ2」サンプラーチーム、宇宙科学研究所地球外物質分析グループを中心とする研究グループは、2020年12月にサンプルが収納されていたコンテナ(サンプル収納コンテナ)を開封する直前に、コンテナの蓋とコンテナ本体の間の隙間に発見された黒色の2粒子の組織観察や構成鉱物の元素分析をおこない、これらの粒子が小惑星リュウグウ由来であることを明らかにしました。地上ですでに発見されているリュウグウに類似した隕石ではないことも確認されました。これらの粒子は「はやぶさ2」がサンプル収納コンテナを密封する前に、宇宙空間で外に飛び出し、コンテナ蓋とコンテナ本体の間に挟まれたまま、地上に帰還した粒子であると考えられます。これらの粒子の存在は、コンテナの密封性能に影響を与える可能性もあり、今後のサンプルリターンミッションにおけるサンプル収納機構の設計にも活かすことのできる新しい知見です。

https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/info/8113/

詳細については、以下をご参照ください。

図1:発見されたQ粒子(左)とコンテナ外部への混入のイメージ図(右)

DETAILS >

Update: 2022年10月22日

Catgory: News

Author: utops