研究「知」と社会がつながる『八重洲灯台談話会vol.5』で橘教授がお話しました

研究者の知見と視点に触れながら, 企業人, 地域リーダーなどが共に未来を考える対話の場『八重洲灯台談話会』. この談話会の第5回(2024/5/21開催)で探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星「リュウグウ」試料の分析からどんなことがわかったのか, 「石」が語る太陽系の起源や進化について橘教授が紹介しました.

お話の中では, 「リュウグウ」の試料を封入して持ち帰ったコンテナのレプリカを手に説明したり, 研究現場のリアルな様子を動画や写真で紹介したり, 最新の研究成果について橘教授がキラキラと目を輝かせてお話する様子に, いつの間にか参加者も引き込まれていました.

一通りお話が終わると, 会場の参加者とオンライン参加の方から次々と質問があがり, その質問に対して一つ一つ丁寧に橘先生が回答しました. 中には小学生からの質問や, 2回目, 3回目の質問をする方もいたほど. 30分以上あった質疑応答の時間もあっという間に終わり, 橘先生をはじめとするみなさんの熱気が溢れる「対話の場」となりました.

こういった対話の場を通じて地球惑星科学の研究・教育活動を知っていただき, 地球惑星科学の研究教育支援基金の応援の輪を広げていければと思っています.

『八重洲灯台談話会』は株式会社エッセンスと東京大学URAの協働で開催されました.
  協力:NPO法人ミラツク
  共催:三井不動産 POTLUCK YAESU

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UTOPSセミナーが開催されました

ニース天文台の Guy Libourel 博士が訪問され,UTOPSセミナーとして,“From Asteroid to Earth: The first results of the NASA OSIRIS-REx mission” と題し,小惑星ベヌーからの回収試料の鉱物学・岩石学に関して最新の結果をお話しいただきました.

(2024.4.30)

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【プレスリリース】
リュウグウ試料に初期太陽系の新しい磁気記録媒体を発見
~太陽系磁場の新たな研究手法の確立に期待~

共同プレスリリース
橘 省吾(宇宙惑星科学機構/地球惑星科学専攻 教授)

北海道大学低温科学研究所の木村勇気教授、一般財団法人ファインセラミックスセンターの加藤丈晴主席研究員、穴田智史上級研究員、吉田竜視上級技師、山本和生主席研究員、株式会社日立製作所研究開発グループの谷垣俊明主任研究員、神戸大学大学院人間発達環境学研究科の黒澤耕介准教授、東北大学大学院理学研究科の中村智樹教授、東京大学理学系研究科の佐藤雅彦助教(現東京理科大学准教授)、橘 省吾教授、京都大学大学院理学研究科の野口高明教授、松本 徹特定助教らの研究グループは、探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから回収した試料(砂粒)の表面を、電子線ホログラフィーと呼ばれるナノスケールの磁場を可視化できる電子顕微鏡を用いた手法で調べました。その結果、磁鉄鉱(マグネタイト;Fe3O4)粒子が還元して非磁性になった木苺状の擬似マグネタイトと、それを取り囲むように点在する渦状の磁区構造を持った多数の鉄ナノ粒子からなる新しい組織を発見しました。磁性鉱物は、初期太陽系の環境情報を記録できる天然の磁気記録媒体と言えます。これまで知られていた記録媒体は小惑星内で水質変質時に形成するマグネタイトや磁硫鉄鉱にほぼ限られていました。今回発見した新しい組織、とりわけ多数の鉄ナノ粒子は、これまで情報の無かった水質変質後の時代における初期太陽系内の磁場情報を記録している可能性があります。そのため、今後は未踏の太陽系形成史に迫ることのできる新たな磁気記録媒体として利用されることで、太陽系形成に関する新しいサイエンスが切り拓かれることが期待されます。

なお、本研究成果は、日本時間2024年4月29日(月)公開のNature Communications誌に掲載されました。

図:宇宙の塵が小惑星リュウグウへ衝突した跡から、はやぶさ2探査機が持ち帰った試料と、その試料に記録されていた磁場の渦を電子の波で観察したイメージ図

詳細については、以下をご参照ください。

理学系研究科web:https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/10332/
掲載URL:https://www.nature.com/articles/s41467-024-47798-0

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UTOPS 初代機構長・星野教授の最終講義がアーカイブ公開されました

東京大学宇宙惑星科学機構 (UTOPS) の初代機構長を務めた星野真弘教授 (地球惑星科学専攻) の最終講義『地球から宇宙へ、プラズマの世界』が2024年2月19日(月)におこなわれ,その模様がYouTubeにてアーカイブ公開されました.

以下からご覧ください.

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超小型探査機EQUULEUSが第6回宇宙開発利用大賞に選出されました

UTOPSの船瀬龍教授が開発に携わっている超小型探査機EQUULEUSプロジェクトが,内閣府の主催する第6回宇宙開発利用大賞において「超小型探査機による地球ー月圏における軌道制御技術の実証」の題目で選考委員会特別賞に選出されました.

詳細は以下URLをご参照ください.

https://www8.cao.go.jp/space/prize/prize.html

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武豊町民会館ゆめたろうプラザで講演をおこないました

2024年2月23日 (金祝) に当機構の橘省吾教授による講演会『めざせ!はや通 橘省吾氏講演会「小さな天体からサンプルを持ち帰る-リュウグウ・べヌー・その先へ」』が,武豊町民会館ゆめたろうプラザ響きホールにて開催されました.

詳細は以下URLをご参照ください.

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橘教授の著書が出版されました

2024年2月20日(火),UTOPSの橘省吾教授の著書『「はやぶさ2」は何を持ち帰ったのか リュウグウの石の声を聴く』が出版されました.

詳細は以下URLをご参照ください.

https://www.iwanami.co.jp/book/b639909.html

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明石市立天文科学館での小惑星イトカワ・リュウグウサンプル特別展示に協力しました

2024年1月27日 (土) ~ 2月18日 (日) の期間,明石市立天文科学館 3階 展示室「天文ギャラリー」において開催された「小惑星イトカワ・リュウグウサンプル特別展示in明石」に東京大学宇宙惑星科学機構 (UTOPS) が協力しました.

2010年6月に小惑星探査機はやぶさが地球に持ち帰った小惑星イトカワのサンプルと,2020年12月に小惑星探査機はやぶさ2が地球に持ち帰った小惑星リュウグウのサンプルが並べて展示されました.

展示風景:https://www.am12.jp/topics/itokawaryugu/ より

展示にあわせて,2024年1月28日 (日) には橘省吾教授による関連講演会「小惑星リュウグウの石が語り始めたこと」が,同館2階のプラネタリウムドームにて開催されました.

詳細は以下URLをご参照ください.

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