日本最大規模の研究者メディア esse-sense 主催の「エッセンスフォーラム2024 – 研究知の社会実装に向けて – 」(9/24-25) のセッション “東大 URA と紐解く研究知の最前線” に当機構の橘省吾教授が理学系研究科 研究支援総括室 馬場良子准教授と登壇しました.

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日本最大規模の研究者メディア esse-sense 主催の「エッセンスフォーラム2024 – 研究知の社会実装に向けて – 」(9/24-25) のセッション “東大 URA と紐解く研究知の最前線” に当機構の橘省吾教授が理学系研究科 研究支援総括室 馬場良子准教授と登壇しました.
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共同プレスリリース
橘 省吾(宇宙惑星科学機構/地球惑星科学専攻 教授)
国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 大和 裕幸、以下「JAMSTEC」という。)海洋機能利用部門 生物地球化学センターの吉村 寿紘(としひろ)副主任研究員と高野 淑識(よしのり)上席研究員、国立研究開発法人産業技術総合研究所の荒岡 大輔 主任研究員、国立大学法人九州大学大学院理学研究院の奈良岡 浩 教授らの国際共同研究グループは、国立大学法人東京大学、株式会社堀場テクノサービス、国立大学法人北海道大学、国立大学法人東京工業大学、国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学の研究者らとともに、小惑星リュウグウのサンプルに含まれるブロイネル石(Breunnerite)などのマグネシウム鉱物や始原的なブライン(brine)の精密な化学分析を行うことで、その組成や含有量などを明らかにしました。
小惑星リュウグウは、地球が誕生する以前の太陽系全体の化学組成を保持する、最も始原的な天体の一つです。これまでさまざまな研究グループの分析により、鉱物・有機物と水が関わる水質変成(2023年9月18日既報、2024年7月10日既報)が明らかとなってきましたが、いわゆる「ブライン(brine)の化学組成とイオン性成分の沈殿」に関する反応履歴は、未だ不明のままでした。
そこで本研究では、小惑星リュウグウのサンプルから微小な炭酸塩鉱物(ブロイネル石)の単離・同定と陽イオン成分の溶媒抽出を行い、精密な化学組成分析を行いました。その結果、リュウグウに含まれる鉱物と最後に接触した水の陽イオン組成は、ナトリウムイオン(Na+)に富んでいることがわかりました。リュウグウにはマグネシウムに非常に富む鉱物が複数存在しており、これらが水からマグネシウムを除去した際の沈殿順序を解明しました。ナトリウムイオンは、鉱物や有機物の表面電荷を安定化させる電解質として働いたと考えられます。
本成果は、初期の太陽系の化学進化を紐解くものであるとともに、始原的なブライン(brine)の物質情報、炭素質小惑星上での水-鉱物相互作用の一次情報を提供した重要な知見となります。
本研究の一部は、科研費 基盤研究(課題番号:21H01204・20H00202・21H04501・21H05414)、国際共同研究加速基金(国際共同研究強化、21KK0062)、学術変革領域研究(21H05414)、特別研究員奨励費(21J00504)による研究助成の支援を受けて実施されました。
本成果は、2024年9月5日付(日本時間)で科学誌「Nature Communications」に掲載されました。
詳細については、以下をご参照ください。
理学系研究科web:https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/10478/
掲載URL:https://www.nature.com/articles/s41467-024-50814-y
2024年8月6日 (火) ~ 8月25日 (日) の期間,名古屋市科学館 天文館5階 デモスペースにおいて開催された「小惑星イトカワ・リュウグウ ダブルサンプル展示 in 名古屋市科学館」に東京大学宇宙惑星科学機構 (UTOPS) ・地球惑星科学専攻が協力しました.
2010年6月に小惑星探査機はやぶさが地球に持ち帰った小惑星イトカワのサンプルと,2020年12月に小惑星探査機はやぶさ2が地球に持ち帰った小惑星リュウグウのサンプルが並べて展示されました.
詳細は以下URLをご参照ください.
https://www.ncsm.city.nagoya.jp/visit/attraction/event/2024/itokawa_ryuugu.html
2024年8月6日(月)、7日(火)の2日間、愛知県立刈谷高校、長野県松本深志高校の生徒を対象に、天文学実習をおこないました。はやぶさ2が持ち帰った小惑星リュウグウのサンプルの観察と、そこからわかった結果についての授業を行いました。また、銀河の写真から、銀河までの距離を推定し、それらの銀河の後退速度を使って、宇宙の年齢を考えてもらいました。
2024年8月2日(金),石川県立小松高等学校の生徒さんが UTOPS を訪問されました.「はやぶさ2」探査や小惑星リュウグウから持ち帰った石についての模擬講義をおこない,実験室を案内しました.
本日17日夜10時から放送予定のBSテレ東「いまからサイエンス」にて、当研究室がこれまでに開発してきた超小型衛星や、日本の宇宙開発のこれからについて紹介されています。中須賀真一教授も出演予定です。ぜひご覧ください!
番組URL : https://t.co/UdEcUs6Ynw
共同プレスリリース
橘 省吾(宇宙惑星科学機構/地球惑星科学専攻 教授)
国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 大和 裕幸、以下「JAMSTEC」という。)海洋機能利用部門 生物地球化学センターの高野 淑識(よしのり)上席研究員(慶應義塾大学先端生命科学研究所特任准教授)、国立大学法人九州大学大学院理学研究院の奈良岡 浩 教授、アメリカ航空宇宙局(NASA)のジェイソン・ドワーキン主幹研究員らの国際共同研究グループは、慶應義塾大学先端生命科学研究所、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社、国立大学法人 北海道大学、国立大学法人 東北大学、国立大学法人 広島大学、国立大学法人 名古屋大学、国立大学法人 京都大学、国立大学法人 東京大学大学院理学系研究科の研究者らとともに、小惑星リュウグウのサンプルに含まれる可溶性成分を抽出し、精密な化学分析を行いました。水と親和性に富む有機酸群(新たに発見されたモノカルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸、ヒドロキシ酸など)や含窒素化合物など総計84種の多種多様な化学進化の現況と水質変成の決定的な証拠を明らかにしました(図)。その中には、シュウ酸、クエン酸、リンゴ酸、ピルビン酸、乳酸、メバロン酸などのほか、有機―無機複合体であるアルキル尿素分子群を含んでおり、物理因子と化学因子のみが支配する化学進化の源流が明らかになりました。次に、二つのタッチダウンサンプリングサイトの有機物を構成する軽元素組成(炭素、窒素、水素、酸素、硫黄)および安定同位体組成、分子組成、含有量などの有機的な物質科学性状を総括しました。
本成果は、初期太陽系の化学進化の一次情報を提供するとともに、非生命的な有機分子群が最終的に生命誕生に繋がる進化の過程をどのように導いたかという大きな科学探究を理解する上で、重要な知見となります。
本研究は、科研費 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化, 課題番号:21KK0062)、北海道大学 低温科学研究所共同プロジェクトほか、研究助成の支援を受けて実施されました。
本成果は、2024年7月10日付(日本時間18時)で科学誌「Nature Communications」に掲載されました。
小惑星リュウグウは、かつて、水(H2O)を豊かにたたえる母天体であり、太陽系内での進化の過程で凍結/融解を繰り返してきた。可溶性成分を高精度に分析することで、親水性の有機分子に記録された「水質変成」の決定的な証拠を見いだした。水と親和性に富む有機酸群(シュウ酸、マロン酸、クエン酸、リンゴ酸、ピルビン酸、乳酸、メバロン酸など65種を新たに同定)および含窒素分子群(アルキル尿素など有機―無機複合体を新たに19種)の総計84種(構造異性体を含む)を新たに発見した。水―有機物―鉱物相互作用を伴う初生的な分子進化が、現在も進行中であると考えられる。
詳細については、以下をご参照ください。
理学系研究科web:https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/10423/
掲載URL:https://www.nature.com/articles/s41467-024-49237-6
シカゴ大学の Nicolas Dauphas 教授が訪問され,UTOPSセミナーとして,“The origin and evolution of the Moon” と題し,「月の起源と進化」に関して,宇宙化学的視点からお話しいただきました.
(2024.6.26)