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Update: 2017年10月4日

Catgory: UTOPS-News

Author: utops

太陽などの恒星や地球のような惑星は,分子雲とよばれる星々の間を漂うガスの雲から誕生します。この分子雲に存在する氷(星間氷)を模した紫外線照射非晶質氷(水・メタノール・アンモニアの混合氷)が,-210〜-120℃の低温で,これまで考えられてきた固体状態ではなく,液体的にふるまうことを発見しました。また,純粋な水からなる氷も紫外線照射により-220〜-130℃で液体状になることを発見し,紫外線照射で現れる液体的なふるまいが,水氷に特徴的な現象であることがわかりました。液体は化学反応を促進するため,星間氷の液体的なふるまいは,生命材料有機物にも関連する複雑有機物の形成を手助けしている可能性があります。また,液体状の氷の存在は塵の効率的な付着を助ける可能性もあり,惑星形成の第一歩である塵の集積過程の理解にもつながると期待されます。

 

この研究結果は Science Advances に掲載されました.

(Tachibana S., et al., Science Advances, September 29, 2017)

以下のページに詳細解説があります.

http://www.hokudai.ac.jp/news/171002_pr.pdf

http://www.isas.jaxa.jp/topics/001133.html?platform=hootsuite

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